2014年06月25日

歌曲のプロデュース方法

友人SPLECTの神がかりな詩を、何とか歌にして発表する方法を模索しております。
音楽業界ではボーカロイドが流行しておりまして、今でもまだずっとはやってるわけですが、多くの問題点があります。
例えばボーカロイドの曲がたくさん投稿してあるピアプロというところ見てみますと、1日に投稿される楽曲は 約30曲あります。
となると このペースで 1ヶ月で投稿される楽曲数は900、 一年では 1万800になります。 この中から本当に素晴らしい1曲を探し出すのにどれくらい時間がかかるでしょうか?
仮に一曲あたり3分とすれば 900曲を聴くのに24時間以上かかります。 一年分の曲全部聴こうとすると おそらく10〜20日ぐらいの間 24時間ずっと夜も寝ずに聴きっぱなしくらいです。

またピアプロの方はまだマシな方で その日に投稿された音楽は一応、2,3ページくらいに全部表示されるので 全て視認できる範囲にあります
一方 ニコニコ動画ではどうなってるかと言いますと 適当に何か作った動画が トップに表示されてる時間は 1度計算したことがありますが、約4秒 です
つまり 適当に作った動画が 誰かに見られるかの可能性は 限りなく0に近いということになります
したがって 投稿された新曲を聴く方法は ボーカロイド新曲リンクのようなタグをたどって しかも 新着順に聴くしかありません
新着順 あるいは コメントの新しい順のような検索かけないと目にすることすら出来ません
どんなに入念に作った 曲であっても目に付かせる方法がないですね
クリス アンダーソンはこのような市場を ロングテール市場と呼んでいます
一部のヒットに対し はるか後ろまで続く市場、 非常に長い つまり大量に作品があるけれども 0にはならない。 そういう曲線をみると まるで恐竜の尻尾のような形をしているので ロングテール市場といいます。
クリス アンダーソンは ロングテール 市場についての問題をいくつか指摘しています。たとえば クオリティが低い割に量が多い、要するに ゴミのたまり場になってしまうこと。 そして その中から自分にあった良い作品を選ぶためには 適切な検索システムは用意されていることが必要だといっています
検索システムというのは 評価順とか 新着順とか そういうやつです。 これはあまりシステムが単純だと、今までと同じように、あらかじめヒットしているものしか検索できません。なので 検索システムは複雑に念入りに作っておく必要があります。漏れてるものは絶対に発掘できないようになってしまうからです。
クリス アンダーソンは そのシステムについて、よくできた例の一つに amazon.comを上げています。
アマゾンのレコメンドシステム つまり評価 評論システムというのがあるため 普通に広告 宣伝してたのでは まったく 人目につかないような 極めてニッチなジャンルについても高い評価高い評論をする人がいれば 関連性に合わせて 前に出てくる可能性があるとしています

関連性というのはかなり重要な指摘でして あるべつの作品が大ヒットを出した場合 それに類似した作品が埋もれている状態で、 普通の人が見ることのできないような作品を、その「関連」によって引っ張り出すことができるわけです。
これによって漏れを防ぐことができる こういった amazon.com の検索システムと比較すると ニコニコ動画は 検索システムがまったくうまく機能していないと感じます
youtubeには関連によって並び替える 検索システムあるので たぶんこちらの方が 埋もれているものを表に出してくるには いい場所でしょう

またニコニコ動画では ヒットを出したクリエイターが収益を得る方法がほとんど確立されていません
これに対し youtubeでは 広告収入で収益を得る方法があります。 例えば 有名なものでは ヒカキン氏のヒカキンTVなど。
youtubeでは オリジナルの動画作品にかぎって 広告を入れることで そこから収入を得ることが可能になっています
一方 ニコニコ動画では クリエーターを支援するシステムありますが 審査などのシステムが不十分で 別の人間に乗っ取られたりすることもあり まったくといっていいほど うまく機能していません
そもそもニコニコ動画は いわゆるオタクというニッチ市場に極度に焦点をあてているため 動画を見ている総数が少なすぎます。
広告収入というのは非常に多人数に視聴してもらわなければそれなりの収益を得ることができないので ニコニコ動画のような ニッチジャンルに焦点を当てたシステムでは 広告収入で生活するということはできないのです
そうしてニコニコ動画で収益をあげたい そこからプロデビューを目指すとか ということは極めてやりにくいと感じます
やるとしたらyoutube でしたほうがいいでしょう。企業の宣伝をするにしてもそうです。 youtubeは企業の宣伝をするのに向いています。
ニコニコ動画はオタク専用のため、通常の企業が宣伝しても効果はありません。


さて 前置きがすさまじく長くなりましたが どうやって曲を世に送り出していくかということですね
私の作った曲はピアノと歌 という組み合わせなんですね
まずボーカロイドで普通に売りに出そうとおもったら この手のネットシステムにおいては 大量生産が不可欠です
極めて短いスパンに大量生産する というスタイルが必須で 気合の入った 一品を時間をかけて出すというスタイルでは まずうまくいきません
それをやろうとおもったら コンテストのようなイベントでグランプリでもとったりして思いっきり目立たないと無理です

したがってはじめ、 量産する方向性で行こうかと思いましたが この市場は 既に人で溢れかえっています
これだけ投稿者が 多いと もはや産業としては成熟を通りこして 衰退に向かっている状況といっても過言ではないと思います
相当のクオリティで相当なペースで量産しても、たやすくうもれてしまうでしょう
それも最も流行りのジャンルでやるならともかく ピアノとかニッチなジャンルでやるのは無謀に近いです
おそらくは同時にありとあらゆる広告 宣伝営業をやっても、ほとんど無力かと思われます

でどうするか。

かなりややこしい方法ですが、思いつきました
けいおん!というアニメをご存知でしょうか?あれと同じ方法を使います つまり
音楽少女 のアニメを作って その中で自分の作った楽曲を歌わせて広めるというやり方です。
とんでもない方法ですが、このやり方なら必ず、ある程度の効果は発揮するでしょう。少なくとも楽曲を単体で出すよりははるかに「効く」はずです。
ボーカロイド音楽は1日に刺され3時曲のケースで作られていますが 自主制作アニメというのは ものすごく数が少ないです。競争率だけとっても、ずっと有利です。
私の長年の人生経験のカンですが、


競争率が高いところに行くと必ずといっていいほど失敗する


のは、身にしみて感じでいます。どの市場に参入すべきか、つまりマーケティングの点ですが、あらゆるビジネスと同じく、ここで失敗するともうだめです。そのあと、どんなにがんばってもうまくはいきません。

しかしまだ問題はまだあります。しかも深刻なものが。
まずアニメをどうやって普及させるかです。ここでつまずいたら 何もかも上手く行きません
アニメの基本はコンテストで賞を取ることで、当然、確率は低いです。仮に賞をとったとしても、あまりおいしい展開は望めません。
こういうのは投資家の視点でものを見るべきです。明らかに衰退を通り越して、今にも崩壊直前のアニメ業界に殴りこむなどというのは、狼の群れに羊が一匹、殴りこむのと同じです。

それでもう一ひねり、考える必要があるわけですね。さて、何も案がないわけじゃありません。問題は、クオリティに関して言えば、多少の妥協は必須であるということ。

「やりたいこと」を優先しすぎると、必ず失敗します。これはよくいわれることですが、要はビジネスなのか趣味なのか、ビジネスに「やりたいこと」を「どの程度持ち込んでも平気」なのか、はっきりさせましょう。
ここで適切な妥協点を設定することに失敗すれば、まるで世間に受け入れられないものができるか、まるで無個性ですぐに退屈されるかのどちらかです。
・・・たぶん作り手の側としては、個性的過ぎる人を妥協させるほうが有利でしょう。よくいうことをきく無個性のクリエーターは、その瞬間に採用される点では便利ですが、人件費のダンピングの波にモロに飲まれてしまいます。

さらにもう少し言うと、個性的な作品が多く産出されるのは、産業がある程度伸びる時期にあるときだけです。衰退時にもそういう作品は生まれますが、わずかです。
したがって、現在よく「アニメはつまらん。クオリティは上がっているのに」などといわれるのは、産業の盛衰と関係があると思われます。これはアニメだけでなく、ゲーム業界でも類似のことが言われています。産業が衰退しかけていると、コストが大きい割りに売り上げの伸びがなくなり、危険なギャンブルができなくなるからです。
産業の黎明期は、特にデジタルの世界では、コストが非常に低いと同時に、需要もたくさんあり、客も「舌が肥えていない状態」にあります。だから下手なクオリティでも売れる。したがって、ちょっと突き抜けた変わったものでも売れる。
産業が成熟すると、その逆のことが起きてしまう。

何をするかといえば、まずどの産業に近づければいいか、ということですね。
自由にやりたいなら、まずは伸びかけの産業を狙うこと、そしてそれは、自社(サークル)のブランドを確立するのにも有利です。
posted by Valley at 14:36| 日記